日本国内における開発費用・期間比較(工程別)
製品の研究開発が完了し、製法が確立されている前提。
区分 | 開発工程 | 主な作業 | 期間目安 | コスト目安(人件費込み) |
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治療薬 約10〜15年(前臨床3年+臨床7〜10年) 約300〜700億円(一品目あたり) | ① QMS準備 | GMP・GCP体制、SOP作成、監査対応 | 2〜3年 | 約20〜50億円(製造・品質含む) |
② 臨床開発 | 前臨床、第Ⅰ〜Ⅲ相治験、統計解析 | 7〜10年 | 約200〜600億円 | |
③ 薬事申請 | CTD資料作成、製造販売承認申請、PMDA照会対応(審査対応) | 2~3年 | 約50〜100億円 | |
医療機器 約3〜7年(設計2年+治験1〜3年+審査1年) 約20〜50億円(クラス・リスクで大幅変動) | ① QMS準備 | ISO13485/QMS省令対応、SOP、監査 | 1〜2年 | 約1〜3億円 |
② 臨床開発 | 治験(クラスIII/IV)、性能試験、統計解析 | 2〜4年 | 約10〜30億円 | |
③ 薬事申請 | STED作成、製造販売承認申請、PMDA照会対応(審査対応) | 2~3年 | 約5〜10億円 | |
体外診断用医薬品(IVD) 約2〜5年(設計1年+臨床1〜2年+申請1年) 約0.8〜7億円(製品規模・試験規模に依存) | ① QMS準備 | QMS省令対応、文書類作成、監査対応 | 約0.5〜1年 | 約0.2〜0.5億円 |
② 臨床開発 | 倫理審査、臨床性能試験(前向き中心)、症例収集、分析・統計解析 | 1〜2年 | 約0.5〜5億円 | |
③ 薬事申請 | 薬事申請資料作成、製造販売承認申請、PMDA照会対応(審査対応) | 1.5~2年 | 約0.2〜0.5億円 | |
リスク診断薬(研究用/LDT) 約0.5〜2年(基礎検討+小規模臨床) 約500〜3000万円 | ① QMS準備 | 任意(軽微なSOP整備、外部EQA) | 0.5年未満 | 約100〜500万円 |
② 臨床開発 | 小規模臨床研究(観察研究、検体評価) | 0.5〜1.5年 | 約300〜2000万円 | |
③ 薬事申請 | 不要(薬機法非該当) | ― | ― |