体外診断用医薬品(IVD)の開発にかかる費用と期間
IVDは、薬機法に基づき規制される医療機器であり、確かな分析性能・臨床性能・品質保証体制(QMS)が求められます。
新規項目の開発における標準的な費用・期間目安は以下の通りです。
開発工程 | 主な内容 | 内製 | 外注併用 | ||
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期間目安 | 費用目安 | 期間目安 | 費用目安 | ||
QMS設計・構築・運用 | 品質管理体制の設計と導入 | 約6ヶ月 | 100~200万円 | 3~6ヶ月 | 150~300万円 |
薬事開発・申請支援 | 薬事戦略設計、PMDA相談、添付資料作成、申請書ドラフト、審査対応 | 1~2年 | 300~600万円 | 6ヶ月~2年 | 500~2000万円 |
保険適用申請 | 保険収載・保険点数の取得 | 6ヶ月~2年 | ー | 6ヶ月~1年 | 100~200万円 |
臨床性能試験 | 試験計画、PMDA相談、倫理審査対応、試験実施・管理・まとめ | 1~2.5年(審査期間1年含まず) | 1500~5000万円 | 6ヶ月~2年(審査期間含まず) | 2000万~1億円 |
製造・品質管理 | 製造ライン・QC試験体制の構築 | 1~2年 | 1000~5000万円 | 1~1.5年 | 1500~4000万円 |
その他 | 研究会 | 1年~ | 200万円/年 | 1年~ | 300万円/年 |
シード評価 | 3ヶ月 | ー | 1~3ヶ月 | 50~200万円 | |
製品設計 | 6ヶ月~1年 | ー | 3~6ヶ月 | 150~300万円 |
※ 外部施設・検体購入費などは別途
※ 難易度・スケールによって調整可
【企業内製のメリット】
- 開発ノウハウを社内に蓄積できる
- 長期的に見ると外注費を抑制できる
【企業内製のリスク】
- 初期立ち上げに数億円規模の投資が必要
- 各機能(研究・臨床・薬事・品質)で高度専門人材の確保と教育が必須
- 当局対応の経験不足による遅延や不承認リスク
【SDI(株式会社Spectro Decypher)活用のメリット】診断薬開発の相談・支援
- SDIは既存の専門人材・QMS・薬事ノウハウ・試験ネットワークの活用により、初期投資なしで着手可能
- 依頼企業が研究・試験・薬事スタッフなど最低限のリソースを確保できれば、SDIは最小限の実務工数で対応できるため、結果的に内製より大幅に低コスト・短期間で市場投入が可能
- SDIが支援時に開発指導を行うため、開発ノウハウを社内に蓄積できる